映像制作・イベント制作の方へ

1本の案件に、
10社の発注先がぶら下がる。

カメラ、音声、照明、機材、会場、施工、警備、キャスト。1つの現場を回すために出す発注の数は、他の業種と比べものになりません。しかも支払いは本番前に集中し、入金は終わったあと。Pipelia は、この発注の束とお金の時間差を、案件ごとに束ねて見るためのツールです。

香盤表や機材予約のツールではありません。扱えること・扱えないことをこのページに書いています。

先に3行で

  • 1案件にぶら下げる発注の件数に制限はありません。10社でも20社でも案件に紐づきます。
  • 支払いが先・入金が後という時間差が資金繰りの画面で見えます
  • 香盤表・機材予約・シフト管理はできません。そこはいまのツールのままで。

1案件に、10社の発注先

映像もイベントも、自社だけで完結する現場はほとんどありません。 1本の案件に対して、職種の違う会社と個人が10社前後、規模によってはそれ以上ぶら下がります。

そして本番日は動きません。納期が延ばせない以上、直前の追加や差し替えは 「断る」ではなく「なんとかする」で処理され、そのぶん外注費が増えます。

  • 1案件に何件発注を出したか、担当ディレクターしか知らない
  • スタッフへの支払い漏れが、月末の請求書で発覚する
  • 直前で足した機材や人の費用が、どこにも集計されていない
  • 案件が終わるまで、実際いくら残るのか誰も分からない
  • 本番前に支払いが重なり、受注は好調なのに手元が薄い

この業種の特殊さ:発注先が多いこと自体は管理できます。つらいのは、それが案件ごとにバラバラの場所にあることです。 メール、チャット、口約束、担当者の記憶。案件に紐づいてさえいれば、合計はいつでも出ます。

言葉の対応

Pipelia の画面は業種を問わない一般的な言葉で書かれています。読み替えはこの表のとおりです。

現場の言葉と、Pipelia の画面の言葉
現場での呼び方Pipelia の画面補足
案件・現場・ハコ案件1本の映像、1回のイベントが1案件です
スタッフ/キャスト/機材会社/施工会社外注先発注先として登録します
引き合い・打診営業リスト受注前の相手はここに入れます
企画提出中・コンペ商談金額と確度で管理します
スケジュール・進行工程(ガントチャート)工程名は自由に決められます

工程の名前は自由に決められるので、「企画 → 準備 → 撮影 → 編集 → 納品」でも 「仕込み → 本番 → バラシ」でも、いつもの区切りをそのまま並べられます。

引き合いから入金までの流れ

  1. 打診を登録する代理店やクライアントからの打診、コンペの声かけを営業リストに入れます。「来年も同じ時期にやる」もここに記録しておけば、その時期にアラートが出ます。
  2. 企画・見積を出したら商談にする金額と確度をつけて管理します。動いている案件の合計金額が見えるので、稼働の山谷を先に把握できます。
  3. 受注したら案件が自動で作られる商談を受注に動かすと、そのまま案件になります。金額もクライアントも引き継がれます。
  4. スタッフ・機材・会場へ発注する職種ごとに発注を登録します。件数の制限はないので、10社でも20社でも1案件にぶら下げられます。
  5. 入金と支払いを記録する本番前に集中する支払いと、実施後の入金が資金繰りの画面に並びます。案件ごとの粗利はこの時点で出ています。

本番前に支払いが集中する

この業種の資金繰りは、他の業種とかたちが違います。 機材のレンタル料も会場費もスタッフへの支払いも本番の前後に発生し、 クライアントからの入金は実施後、締め日を挟んでさらに先になります。

1つの案件で起きるお金の時間差
時期出ていくお金入ってくるお金
準備期間機材・会場の押さえ
本番前後スタッフ・施工・機材の支払い
実施後請求
1〜2ヶ月後入金

受注が増えるほど苦しくなる:この形のまま案件が重なると、受注は好調なのに手元の現金が薄くなります。 入金予定と支払予定を並べておけば、どの月が薄くなるかを先に見て、 着手金の交渉や支払いサイトの調整という手が打てます。

※ Pipeliaは会計ソフトではありません。実際の預金残高と同期するわけではなく、登録した予定に基づく見通しです。

画面ごとの使い方

作り物のイメージ図ではなく、実際のアプリの画面です。

※ 画面に入っているのはデモ用のサンプルデータです。案件名も工程名も自由に決められます。

Pipelia の発注管理画面。発注先・金額・進捗・支払状況が案件ごとに一覧されている
発注の束 — 1案件に対して出した発注が、金額と支払状況つきで並びます。 「この現場、誰にいくらで頼んで、どこまで払ったか」が担当者の記憶の外に出ます。

工程と担当:「企画 → 準備 → 撮影 → 編集 → 納品」を横棒(ガントチャート)で並べ、それぞれに自社か外注かを割り当てます。 複数の現場が並走していても、どこが押しているかが線で分かります。 ※ この画面だけはデモのサンプルが別業種の工程名で入っているため、実画面の掲載を控えています。 デモを開けば操作できます。

Pipelia の資金繰り画面。入金予定と支払予定が月ごとに並び、残高の推移が表示されている
資金繰り — 支払いが先・入金が後という時間差が月ごとに並びます。 案件が重なる時期ほど手元が薄くなるので、その山を先に見ておけます。
Pipelia の粗利管理画面。案件別の粗利率と月次推移が表示されている
案件ごとの粗利 — 受注額から外注費の合計を引いた粗利が案件ごとに出ます。 過去の同規模案件で実際いくら残ったかが、次の見積の根拠になります。

スタッフ・協力会社とつながる

相手も Pipelia を使っている場合だけの機能ですが、発注先が多いこの業種ではとくに効きます。 あなたの「発注」がそのまま相手の「受注」になります

  • 発注書を人数分メールして、受けてもらえたか個別に確認する往復がなくなります
  • 進捗を相手が更新すると、こちらの進行表にそのまま反映されます
  • あなたの「支払済」と相手の「入金確認」を突き合わせるので、支払い漏れが月末まで隠れません
  • 共有されるのはその取引の件名・金額・納期・進捗・支払だけ。ほかの案件やスタッフは互いに見えません

相手が使っていなくても大丈夫です。連携は「相手も使っているときに効く上乗せ」で、必須ではありません。 使わなくても発注・外注費・支払状況の管理と案件ごとの粗利はそのまま動きます。 相手はFreeプラン(0円)のままでも参加できるので、毎回声をかける常連のスタッフから始めるのが現実的です。

外注先との連携の詳細を見る →

できないこと

この業種で期待されがちですが、Pipelia が持っていない機能です。

扱わないもの
機能状況
香盤表・タイムテーブルの作成ありません。工程(ガントチャート)は日〜週単位です
機材の在庫・予約管理ありません
スタッフのシフト・稼働管理ありません。発注として扱う形になります
会場・ロケ地の予約管理ありません
映像素材・編集データの管理ありません
原価の積み上げ(自社人件費・自社機材の償却)扱いません。粗利は「売上 − 外注費」のみです

Pipelia が見るのは「いくらで受けて、外にいくら払って、いくら残ったか」。
制作進行そのものは、いまお使いのツールと併用してください。

よくある質問

映像制作・イベント制作でもPipeliaは使えますか?

使えます。Pipeliaは「受注して、スタッフや機材会社、施工会社などの外注先に出して、案件ごとに粗利が残る」という仕事の流れに合わせて作られています。引き合いの管理から見積・受注、多数の外注先への発注、案件ごとの粗利と資金繰りまでを1つで扱えます。ただし香盤表の作成、機材の在庫予約、スタッフのシフト管理といった制作進行そのものの機能は持っていません。

1つの案件に外注先が10社以上あっても管理できますか?

できます。1案件にぶら下げる発注の件数に制限はありません。カメラマン、音声、照明、機材レンタル、会場、施工、警備というように個別に発注を登録すれば、それぞれの金額・納期・支払状況が案件に紐づき、外注費の合計と粗利が自動で計算されます。

スタッフへの支払いが本番前に集中するのですが、資金繰りは見られますか?

見られます。案件ごとの入金予定と、外注先への支払予定が月ごとに並びます。イベントは実施前に機材費や会場費の支払いが発生し、クライアントからの入金は実施後というケースが多いため、この時間差が見えていることが重要になります。ただしPipeliaは会計ソフトではないので、実際の預金残高と自動で同期するわけではありません。予定に基づく見通しです。

香盤表やタイムテーブルは作れますか?

作れません。Pipeliaが持っているのはガントチャート形式の工程管理で、「企画 → 準備 → 撮影 → 編集 → 納品」「仕込み → 本番 → バラシ」といった単位で期間と担当を管理するものです。分単位の香盤表やタイムテーブルは、いまお使いのツールをそのままお使いください。

フリーランスのディレクター・カメラマンとしても使えますか?

使えます。役割は取引ごとに決まるので、制作会社から受ける側としての利用も想定しています。元請がPipeliaを使っていれば受注リクエストを承認するだけで自分の案件になり、受注側としての利用に件数の制限はありません。自分がさらにアシスタントや機材会社に出す場合は、そのまま発注側にもなれます。

案件が終わったあとの実績としても残りますか?

残ります。過去の案件は、受注額・外注費・粗利・関わった発注先とともに記録が残ります。「あのクライアントに前回いくらで出したか」「あの規模のイベントで実際いくら残ったか」を見積の根拠として引けるので、同種の案件の見積精度が上がります。

まず試す

登録なしで、そのまま触れます

サンプルデータの入った Pipelia をブラウザで開くだけで操作できます。メールアドレスも要りません。画面を見てから、自分の現場の回し方に合うかを判断してください。Freeプランは0円で使えます。

ほかの業種: 業種別の一覧を見る →

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いまのスプレッドシート運用を、そのまま Pipelia へ。

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